もくじ
人間にとって、フローリングはとても過ごしやすい環境です。ですが、実は、愛犬にとっては滑りやく怪我につながったり、日常的に足腰に負担がかかる環境になっているかもしれません。私もフローリングで過ごしていますが、愛犬の病気をきっかけに、犬にも優しいフローリング対策を実施しました。
この記事では、愛犬がフローリングでも安心して過ごす事が出来る方法を紹介したいと思います。
日常でも愛犬の足腰への負担の減らし方については、「愛犬の椎間板ヘルニアが心配な方へ。生活の中でできる8つの予防法を紹介します。」の記事でも紹介しておりますので是非ご覧いただけると嬉しいです。
フローリングに潜む危険
愛犬にとってフローリングには、どんなリスクが潜んでいるのかといいますと
- 滑りやすいため、転倒して骨折などの怪我につながるリスク
- 常に踏ん張った状態になっているため、足腰に負担がかかるリスク
- 床材が硬いため、ソファーや段差から飛び降りた時の衝撃がそのまま足腰にかかってしまうリスク
のようなリスクが挙げられます。骨折などの直接的な損傷も怖いですが、長年足腰に負担がかかりますと椎間板ヘルニアなど将来大きな病気につながりますので注意が必要です。
フローリング対策方法の種類
ここからは、フローリング対策の方法について紹介いたします。代表的な方法は以下の3種類です。
ジョイントマット・コルクマットを使う
普段よく活動するエリアにジョイントマットを敷く方法です。この方法はコストパフォーマンスが良く、柄やサイズの選択肢が豊富です。また、仮に汚れたとしても汚れたパーツを取り外して洗う事ができます。
ジョイント形式のものとして、コルクマットを使用しますと通常のマットと比べてクッション性が増しますので、より効果的です。コルクには断熱性があるため、冬場の寒さの軽減にもつながります。さらに、保温効果も高く、冷房・暖房の効果が高くなる点も嬉しいです。
ジョイント式のデメリットとしては、対策したエリアから活動範囲が外れると、滑り止めとしての役割を果たせなくなる点です。
全面カーペットを敷く
全面カーペットを敷く方法は、愛犬の活動範囲に関係なく、抜群の滑り止めの効果を得る事ができます。一方で、臭いを吸収しやすいため、愛犬が粗相した時の掃除が少し大変です。また、毛足が長いカーペットの場合、特に毛の長い愛犬の場合掃除の負担が増えるというデメリットがあります。
滑り止めワックス塗布
滑り止めワックス塗布という方法も効果的です。この方法は、生活のし易さとの両立が可能な点が魅力的です。なんといっても、埃が立たない、愛犬が粗相しても、「サッ」と拭くだけで簡単に掃除ができる事が利点です。
一方で、年月の経過によりワックスの効果が薄れてしまうため定期的なメンテナンスが必要になる事、床の状態により塗布できないケースもある点がデメリットです。導入方法としては、自分で塗る事もできますし、プロに依頼する事もできます。自分で塗布する場合には、↓のようなワックスがあります。
私のチョイス〜滑り止めワックス塗布(愛犬の床)〜
ここからは、「愛犬の床」で全面フローリングのコーティングをで実施して頂いた経験について、ご紹介します。
愛犬の床を選んだ理由
上でご紹介しました三つの候補の中で、滑り止めワックス塗布を選択した理由は何個かあります。
- 以前カーペットにしていた時に、掃除が面倒に感じていたこと
- 我が家の犬は日によって、遊ぶスペースが違ってエリアを絞り込むのが難しいこと
- トイレの臭いの原因は尿に含まれるアンモニアが拭ききれていない時で、カーペットではそれが起こりやすいと感じたこと
- フローリングの雰囲気が気に入っていて、変更したくなかったこと
などが、理由でした。
また、「フローリングの処理をしよう!」と決断した本当のきっかけは、アロ君を旅行に連れて行ったホテル(レジーナリゾート富士 Suites&Spa)で、「愛犬の床」により全面フローリングを実施されているのを実体験した事も大きな理由のでした。ホテルの写真は↓です。
自分でワックス塗布する事も候補に考えていましたが、このホテルでは「愛犬の床」でフローリング処理がされているという事でしたので、実体験をもとに「愛犬の床」にお願いしてみようと決断しました。
体験する事が一番よくわかると思いますので、実施の前に一度サンプル提供を依頼されることををお勧めします。私も念のため、サンプル試供品を送付頂きました。その後、見積もり依頼しました。見積もりは、面積単位ので見積もりとなり、7,500円(10%税込みで8,250円)/m2で見積もりいただきました。
作業日までにする事
ワックスがけされていたり、床の状態によっては前処理が必要になるケースもあり、場合によってはコーティング塗装ができない事もあるため、事前調査に来て頂きました。事前調査では、目立たない所に、5cm角位の大きさで試し塗りをして、コーティングの可否を確かめます。その際の注意点としては、テスト部分のコーティングは剥がすことが出来ない点です。もしも、気に入らなくて、コーティングを実施しなくても、テスト部分だけはコーティングが残ってしまいますので、壁際など目立たないところに指定する方が良いと思います。
テストの結果無事実施可能という結果でしたため、日取りを決めてコーティングを依頼することにしました。正式な依頼の後、当日までの作業や当日のお願い事項などの連絡事項がメールにて連絡があります。
連絡メールに、コーティングエリアにある家具を全部移動させておいて欲しい旨記載されていました。この作業が、依頼する側にとって一番大変な作業だと思います。追加料金はかかりますが、家具の移動をお願いする事もできます。
事前作業の中で一番大切なことは、犬を預けておく必要がある点です。というのも、当日は塗料の化学薬品の刺激臭が出ます。塗料の薬品のにおいが結構強かったので、作業日は終日、愛犬を家に居させることは難しいと思います。マンションの方は上下左右のお宅に、事前に連絡しておいた方がトラブルの防止になるかと思います。想定していましたが、なかなか、準備が大変でした。
作業日当日
コーティングは、塗って乾かして、またその上に塗って、と数回繰り返すします。そのため、標準でも8~10時間を要するとのことです。天気や湿度によってより時間がかかってしまうこともあるようです。
朝8時30分に約束していましたので、大体その位の時間に作業員の方がいらっしゃいました。5~10分準備の後、作業開始です。私も家に居るつもりだったのですが、作業員の方から「刺激臭が強いので、外出して下さい」と依頼されましたので、外出して出来上がりを待つことにしました。
完了の連絡があり、家に戻ったのは16時頃でした。家に戻ると既に最終コーティングの塗装と乾燥が終了しており、全部屋の窓を開放し、全部の換気扇を使って臭いを外に逃がしている状態でした。
コーティング塗装後は、ピカピカしておりサンプル品の雰囲気通りでした。ビフォーアフターの写真を示します。
効果を確かめるために靴下を履いて、試しに滑ってみました所、確かに滑らないです!これなら、アロ君もきっと大丈夫じゃないかなと思いました。当日は、終日換気扇をずっと回していましたが、作業日当日の1日では臭いを完全に消すことはできませんでした。
翌日になると、少し臭いを感じはしますがかなり弱くなっていたので、通常の生活に戻ることができました。本当に全く臭いを感じなくなるには、大体一週間位かかったと記憶しています。普段生活する空間の臭いは、作業日の翌日の夜からはほとんど気にならなくなっていましたが、空気の流れの弱いエリアや、特に、収納スペースなどの通常扉を閉めている空間、布団などに、若干臭いが残って、収納スペースの扉を開けるとふわっと臭うという感じがしばらく続きました。臭いの残り方は、空間の広さや、収納物に影響を受けことや、臭いの感じ方は個人差があるのでやってみないとわからない所が難しいことろです。
「愛犬の床」導入後の生活
掃除について
コーティングにより、床がピカピカに光り輝きますので、フローリングが新品になったように感じます。滑らなくなった効果に加えてダブルで得した気分になりました。液体をこぼしてたとしても、染み込んでいかないので、掃除も楽ちんで問題なしです。そして、最近導入した自動掃除ロボット「ブラーバ」を使うと本当に楽チンです。
傷のつきやすさについて
心配な点は、ピカピカなので、傷がついたら目立つかも!?というのが、懸念されるところです。実際に使ってみた感想として、普通に掃除機をかけたり段ボールを引きずったりするだけであれば、目立った傷はつかないです。
床暖房の効果について
導入前の説明に、床暖房の効果に影響がありませんという記載があった点について、こちらも、「愛犬の床」導入前後で床暖房の効果は変わらないと感じています。
注意点
一点注意する所は、粘着テープが床についてしまった場合に無理やり剥がすと、コーティング自体も剥がれてしまうことがあるとのことです。今のところ(3年半経過)、剥がれたり、目立った傷はついていません。
滑り止め効果
最後に、肝心のアロ君の活動についてです。これが一番重要な目的です。結論から書きますと、確かに効果があると感じています。コーティング導入前は、普通に歩いていて、ズリッと滑ることもありましたが、そういうこともなくなったと思います。
また、追いかけっこをした時に、コーティング導入前は結構簡単に捕まえることが出来ましたが、少してこずるようになった気がします。本気で逃げると「こんなに早いんだ!」と驚かされることがあります。
鬼ごっこが好きな子なので、少しでも楽しんでくれるとコーティングを導入した効果があったと思います。何よりも、対策しなくて、アロ君の足腰に継続的に負担をかけ続けた結果重い病気につながってしまったら、自分自身が後悔したと思うので、思い切って導入したことは将来的な問題の対策にとても効果があるのではと考えています。
まとめ
この記事では、フローリング対策の3つの方法
の紹介と、私が導入しました「愛犬の床」について紹介いたしました。
床対策については、様々な手段があります。愛犬の健康と生活スタイルに合わせて最適な候補の導入を検討頂ければと思います。その中で、ここで書きましたことが、少しでもお役に立つと嬉しいです。