もくじ
愛犬が必要以上に肉球を舐めていたり、最近滑りやすくなったなんてことはないですか?そんな時、肉球を怪我していたり炎症を起こしているのかもしれません。または、乾燥してヒビ割れているかもしれません、
普段プニプニとして、飼い主を虜にしてしまう肉球ですが、可愛いだけでなく、肉球は犬にとって、大切な役割を果たしています。
この記事では、犬の肉球の役割とケアについて紹介したいと思います。
肉球の構造
まずは肉球の構造から紹介します。図解します。
前脚と後脚で少し構造が異なります。
肉球の役割
見方によって色々な切り口がありますが、現代の生活において肉球には主に次の役割があります。
- 足への衝撃を和らげるクッション的役割
- 汗をかいて体温を調節する役割
- フローリングなどの滑り止めの役割
足への衝撃を和らげるクッション的役割
肉球の外側は、厚い皮膚で構成されています。肉球の内側は弾力のある組織で構成されています。こういった構造を持つ肉球の一番大きな部分(掌球:しょうきゅう)と4つの小さな部分(指(趾)球:しきゅう)が衝撃を吸収して緩和しています。
汗をかいて体温を調節する役割
人間は全身にある汗腺から汗をかいて体温調節する事ができます。ですが、犬の汗腺は場所が限られており、鼻と肉球にしかありません。肉球は犬にとって体温調節をする意味でも非常に大切な部位になります。
フローリングなどの滑り止めの役割
肉球の表面は、少しざらざらしているのと、汗腺から出される汗により少し湿っているため、室内のフローリングなどの上では滑り止めの役割を果たします。
肉球ケアをしなかった場合
夏の暑い日の鉄板のように加熱されたアスファルト、冬の冷え切ったアスファルトなどの毎日のお散歩、日常生活の化学薬品を成分に含むフローリング等日々の生活が肉球はダメージを受けています。
そのまま何もしないで、放置しておくと、肉球は硬化し、角質化し白っぽくカサカサになってしまいます。もっと進むと、ひび割れやアカギレのような出血が生じてしまうリスクが高まります。
カサカサの肉球では、滑りやすいのでフローリングでの転倒リスクが高く場合によっては、骨折や関節のトラブルに繋がってしまうかもしれません。また、ひび割れなどから雑菌が入り感染症を引き起こしてしまうかもしれません。
このように、肉球のケアを怠ると、大きなトラブルに発展してしまうかもしれませんので、特に老犬の領域に入ってきた場合には、ケアを日常的に取り入れることが大切になります。
肉球ケアのやり方
次に、肉球ケアの方法を紹介します。肉球ケアには、肉球クリームを使用するのが便利です。肉球ケアの方法は、
- 肉球のお掃除…肉球、肉球の間、肉球周りを除菌スプレーなどを使いながらきれいにします
- 肉球をほぐす…クリームが塗りやすいように、ぬるま湯で湿らせたタオルなどで包み込んであげます。人間の肌と同じでしっとりさせるイメージですね。
- クリームを塗る…次に、メイン行程のクリームの塗布です。商品ごとに注意点や使用法が異なりますが、量はそんなに必要ないと思います。多めに塗った場合は、拭き取ります。多すぎると、ベタベタしたり、逆に滑ってしまう原因にもなります。
- 肉球マッサージ…最後は、クリームを肉球に塗り込んでいくために軽くマッサージします。滑ってしまったり、舐めるのを防ぐために、塗り込んでしばらくは靴下などを履かせるなどしておくのも一つの方法です。
慣れていないワンちゃんは、手足の裏や指の間を触られるのを嫌がる子もいます。そんな場合は、無理せず、上で記載しました1番だけ、1と2番だけ、と順番にまずは肉球に触れられても大丈夫になる練習をしてから徐々に進めていただければと思います。
肉球クリーム効果持続時間を長くする方法
肉球クリームを塗った後、その効果が持続してほしいと思います。ですが、手足に何かついていると、ワンちゃんはどうしても気になって舐めってしまいます。そこで、ワンちゃんがクリームを舐めるのを防止する方法を紹介します。
ご飯やおやつの直前にクリームを塗る
クリームを塗った後に、ご飯やおやつをあげ肉球に塗ったクリームから注意をそらすことで、肉球についているクリームを舐めてしまうことを防止します。
靴下を履かせる
肉球ケアのやり方のところでも記載しました通り、靴下も効果があります。靴下を履かせて、物理的に遮断することで、肉球についているクリームを舐めてしまうことを防止します。
肉球クリームの選び方
肉球クリームの種類は沢山あって、どれを選べば良いかとても悩むのではないかと思います。一番大切な点は、ワンちゃんはどうしても舐めってしまうので、舐めてしまっても身体への影響が少ないものを選んであげることです。その観点からは、
- 天然素材のもの
- 無香料・無着色
- ノンアルコール
なものを私はお勧めします。
肉球クリームの種類
肉球クリームは探すと沢山出てきます。いろんな観点があるかと思いますが、購入前に私が調べた際に、大まかに次のように分類してみましたので紹介します。
- 素材の違い(ミツロウ・クリーム・ローション・ジェル・オイル)
- 容器の違い(手を汚さないで塗布できるもの(スティック・スプレー)・そうでないもの)
- ニオイの有無
私的には、3つ目のニオイが無いものが良かったので、次の候補から悩みました。
天然素材という観点から、次の二つ
塗りやすさの観点から
結局購入したのは、二つ目の肉球クリームです。決めた理由は、とりあえず試してみようということで、量と値段のバランスでコストパフォーマンスが良さそうなこちらを購入してみました。
私の肉球ケア記録
商品は、こんな感じで届きました。
中身は、↓です。
肉球ケアを全くしていなかったアロくんの左足の裏側が少しガサっとしていました。
↑の写真がスタートです。
毎日夜少しずつ塗っています。10日後
少し、きれいになったような気がします。さらに、継続して1ヶ月後
ちょっと汚れがありますが、ガサっとした感じはだいぶ無くなったように思います。これからも継続していこうと思います。
まとめ
この記事では、肉球の役割から始まり、肉球ケアの方法、最後に私の肉球ケア記録を紹介いたしました。
犬にとって、大切な役割を持つ肉球ですが、意外とケアを忘れがちになってしまう部位でもあります。大切な肉球をケアする習慣を人間も犬も早いタイミングで持っておくことで、思わぬケガや病気の予防に繋がるのではと思います。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。