犬用サークル

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犬のサークルはどれを選ぶとよい?~3種類のサークルの比較~

今日は、犬用のサークルについて紹介したいと思います。

ちなみに、私に愛犬の犬種はミニチュアダックスフンドで、全長は約50cm、体重は約5.2kgです。また、飼い方は、室内飼いです。

これまでに、3種類のサークルを使用した事がありますので、それぞれ紹介していきたいと思います。3種類のサークルに買い換えた理由は、主には、犬の成長に伴って、環境が変わってきたからです。

サークルを選ぶポイント

これまでの経験から、サークルを選ぶポイントは

  • サイズ
  • 材質
  • 受け皿の有無
  • 価格
  • メッシュの間隔

が重要なポイントだと思います。

サイズは、サークルを選択する上で1番重要なポイントです。特にお留守番が多い子にとっては、多くの時間をサークルで過ごす事になりますので、出来れば可能な限り余裕をもったスペースを確保して上げたいところです。

材質は、耐久性や衛生面で影響があります。木製のサークルは、部屋のテイストに合わす事ができたり、素敵な雰囲気が出るので、木製ならではの良さがあります。一方で、犬がかじったり、引っ掻いたりすると、徐々に磨耗したり、塗装が剥がれてきたりするので、金属製に比べて寿命は一般的に短いです。また、塗装が剥がれた場所は木の部分が露出して汚れを吸収しやすくなるので、汚れを放置しておくと汚れが染み込んでしまって、汚れが取れなくなります。また、水気が多く乾燥しない場合は、カビてしまう事もありますので、こまめに掃除したり水分を取り除くなど衛生面にも注意が必要になります。

金属製のサークルは、木製に比べて、一般的に耐久性は高いと思います。塗装されていれば、サビることもあまりないかと思います。木製に比べて、かじられたりすることがないので、塗装部が剥がれることも少ないように感じます。但し、重いのが注意点かと思います。では、次からは、これまで購入しました一つ一つのサークルについて紹介したいと思います。

1つ目のサークル:ドックサークル960トレイ付き(ジェックス)

ドックサークル960(前から)
まず最初に、アロ君を迎える時に購入したのが、「ドックサークル960トレイ付き(ジェックス)」です。

サイズは、幅89.5 cm×奥行59.0 cmで高さが60.5cmです。このケージを購入した時は、犬を飼った経験がなく、全く知識無い状況で、特別な理由はなく、何となく選んだ記憶があります。ですが、使ってみると意外と使い勝手が良く、また、つくりもしっかりしている印象でした。

小・中型犬の幼少期にはぴったりのサークルだと思います。

その理由は2つです。一つ目の理由は、サイズ感です。
このケージに、トイレシートと、クレートを入れるとほとんどぴったりで、それぞれがうまく固定されます。
ドックサークル960(上から)
写真のように、左下部にある入り口(写真では少しわかりにくいですが)のすぐの所に、トイレシートをおいて、その右奥にクレートを置くという配置で、手前に水飲み場を設置することで、上手く最低限の構成要素を固定しながら入れ込むことが出来ました。アロ君が寝転がっている下の銀色の板は、ひんやりシートです。

二つ目の理由は、下にトレーがついていることです。
写真でいいますと、金属メッシュの下部の所までの黒いパーツの部分です。アロ君は、子供の頃よくトイレを失敗していたので、全体のトレーがついていることで、被害を抑えることが出来ました。幼少期は、各器官が成長段階なので、トイレも毎回状況が異なるので、失敗すると掃除が結構大変な時があります。そんな時に、トレーがあったので、何度も助かりました。

ただ、やはり若干小さ目なので、成長と共に窮屈になってくることは否めません。

もう一つ気になる点は、しつけの観点からの印象です。
サークルの周囲を囲ってサークルの中から外が見えない状況を作ってあげた方が、犬としてもサークルの中に入っている時に、中から外が見たくても見れない状況となり、あきらめが付きやすくなるので、落ち着く事ができます。ですので、周囲に壁を付けることが出来る仕様になっていたら嬉しいなぁと感じました。

そのため、私は、周囲を隠すために、段ボール箱で壁を作ったり、布をかけて、周囲を隠すようなことをして周囲を覆う工夫をしていました。このサークルは、アロ君の幼少期の住まいとして、活躍してくれまして、約1年間使用しました。後述しますが、サークルを変更したのは、使えなくなったからではなく、サイズとして手狭になったからで、概ね満足して使用いたしました。

全く同じではないですが、以下の商品が近いです(今は同じものを見つけることができませんでした)。

2つ目のサークル:トイレルーム付おやすみケージLL(ナチュラルワン)

次に購入したのは、木製の「トイレルーム付おやすみケージLL(ナチュラルワン)」です(本投稿の一番初めの写真は、このサークルに入っているアロ君の写真です)。

二つ目のサークルに変更したのは、アロ君が成長してきたので、少し手狭に感じたのが主な要因です。1つ目のサークルの時に感じた良い点を保ちつつ、物足りなかった部分を改善する要望の両方を満足してくれるサークルはないかと探していた時に見つけたのが、このサークルです。
1つ目のサークルが、金属製でしたので、木製という点も少し惹かれた点です。

機能面では、

  1. 広さの観点
  2. 全体のトレーの有無
  3. 配置がうまくできそうか
  4. 壁があるかどうか

の観点から探しました。

それぞれについて、記載します。

1つ目のサイズについては、内寸が幅123.5 cm×奥行56.0 cmで高さが66.0 cmです(外寸は幅128.5 cm×奥行61.0 cm高さが68.5 cm)で、1つ目のドックサークル960の約1.3倍の大きさという事ですので、まず希望はクリアです。

次に、2つ目の全体のトレーの有無です。トレーは、2種類のサイズがあり、サークル全体の下に敷くことができるトレーもありますので、こちらも希望クリアです。実際、下部の全面トレーがついていて、サイズが大きいサークルはあまりなく、調査不足かもしれませんが、私がざっと調べた感じでは、このサークルが大きい部類だったと記憶しています。

続いて、3つ目の、配置についてです。この点は、少しユニークで、間仕切りを入れる事で、スペースを分割出来る構造になっています。間仕切らないで使用する事も可能です。こちらも、希望はクリアです。

最後に、4つ目の、周囲に壁があるかどうかです。これも前面はメッシュですが、側面と背面は木製の壁で囲われています。開閉式の屋根も付いていますので、好みに応じて屋根を付けることもできます。

このように、希望していた項目は全てクリアしていましたので、候補としました。
ネックは、金額が若干高い所です。木製なので、仕方ないかなと思いつつ、値段が張るので、他の候補も探してみましたが、なかなか全部が希望通りのものは、出てこなかったので、結局商品名「トイレルーム付おやすみケージLL(ナチュラルワン)」を購入する事に致しました。

使ってみた感想です。
つくりは、しっかりしていて値段は少々高目でしたが、値段に見合っていると感じました。

全体の色味は、白色の中でもハッキリとした白色の印象です。部屋の雰囲気に溶け込んでくれたので、私的には良い色合いと感じました。

間仕切りは左右何方でも取り付け可能で、両側に出入り口が付いています。しつけの観点から、周囲がメッシュより、壁が良いかなと期待していた点は、期待通りで、小屋の中で、アロ君も落ち着いてくれているようでした。
トイレルーム付おやすみケージ(上から)
周囲が壁になっていると、もう一点メリットが有ります。
それは、掃除の観点からです。アロ君は、ロングヘアーなので、時期によっては、非常に、抜け毛が多くなるため、掃除が結構大変です。その点、壁があると、抜け毛をブロックしてくれます。抜け毛だけでなく、トイレやフード等様々な汚れをブロックしてくれます。これは、予想していなかった効果で嬉しい加点でした。

また、間仕切りの所が扉にもなっていて、部屋を完全に区切る事が出来るのは、トイレの位置をシッカリ覚える訓練のためにはとても役に立ちました。折角の広いスペースが分断される点が少し残念ではありますが。概ね、使い勝手の良いサークルで、満足度は高かったです。

気になる点は、木なので重量がある点です。
掃除をしたいなぁと思って、持ち上げるには、相当重いです。

あとは、出入口のロックの所がバネの構造になっていて、開け閉めを何百回と繰り返していくと摩耗により、ロックが甘くなってしまう点です。扉が二か所あるので、片側が壊れてしまっても、もう一方を使用できるので使い方によっては、扉部分の寿命的には2倍あるといえます。ただ、扉の位置が左右が入れ替わるので必ずしも2倍にはなりません(ある程度工作できる方であれば、パーツを組み合わせる工夫で、扉を入れ替えることが可能です。私も、入れ替えました)。

もう一つ気になる点は、木でできているので、同じ場所を繰り返しひっかくと徐々に塗装が剥げてきて、そこから汚れがしみこむこともあります。まめに拭き掃除すると非常に耐久性高く使うことが出来ると思います。私も、最終的には、5年半程使用しました。こちらも、まだ、使用可能でしたが、今回も、サイズをさらに大きくしてあげたいという気持ちが強くなったので、買い替えを検討しました。買い換えた時の状況は、扉のロック部分が若干壊れかけてはいましたが、後一年は使えそうだなぁという印象でした。

この商品も型が古く、現在は全て売り切れ状態になっているようでしたので、周囲が覆われているタイプの商品を紹介いたします。

側面がメッシュですが、背面が覆われているタイプのものもあります。

3つ目のサークル:スカンジナビアンペットケージXLサイズ(we. ONLINE STORE)

3つ目のサークルに変更し目的は、ただ一つで、スペースを大きくするためです。

さすがに、2つ目のサークルですら、下部のトレーが最大級の大きさだったと思いますし、アロ君もずいぶん大人になっているので、トイレの位置も覚えてくれているので、下部のトレーは必要要件から外して、サークルを探しました。要件としては、2つ目のサークル購入時から随分と必要項目を減らして、

  • 2つ目のサークルよりも大きい事
  • 出入り口がある事

の2点を最低限満足するようなサークルを探しました。

要件を絞ったものの、「これだ!」と満足できるサークルを見つけるには、少々苦戦いたしました。

色々と探した結果、選んだサークルは、「スカンジナビアンペットケージ(XLサイズ)(we. ONLINE STORE)」でした。

決め手になったのは、組み合わせで比較的柔軟に縦横のサイズを変更できる点と、好きな位置に出入り口を設置できる点でした。かなり大きめのスペースを取ってあげたいと思っていたのですが、サークルを設置するスペースも決まっているのでなかなかうまい組み合わせを見つけることが出来ない中、自由にサイズを組み合わせてサークルを作ることが出来る点が決め手になりました。

こちらも、値段的には少々高めではありますが、何となく高級感もあって良さそうな雰囲気があったので、アロ君のためにも自分たちのためにも少し、奮発してみました。

次に、使ってみた感想です。

実際には、「スカンジナビアンペットケージXLサイズ」のセットに加えて、追加パーツとして、 ゲートセクション×1と、ワイドセクション×1、ショートセクション×2も加えて、サイズとしては、幅140 cm×奥行145 cm(高さ71 cm)のサークルサイズにしました。2つ目のサークルと比較して、約3倍の面積です。スペースとしては、十分だと考えています。

また、これまで気にしていました、下部のトレーはありませんが、各パーツの重量が結構ありますので、少し柔らかめのマットを敷いていることもあり、サークル自身の重量でマットが少し沈みこんで、液体状の汚れであっても、ブロックされています。敷き物には、撥水性の敷き物を使う事で、掃除のし易さを担保させています。

また、周囲に壁があった方が何かと便利なので、自作にはなりますが、板を当てる事で、壁代わりにしています。板はホームセンターなどで販売されている板を利用すると良いと思います。私の場合は、東急ハンズで板を購入して、四隅に穴を開けて、紐を通してサークルに取り付けています。板と板の接続箇所が、若干隙間になってしまいますが、これまでの所特に気にはならないです。
スカンジナビアンペットケージ
つくりは、シッカリしているので、耐久性も問題なさそうです。値段も高価なので、値段に見合った印象です。

気になる点としては、海外をイメージしてデザインされているからかもしれませんが、メッシュの間隔が広いです。
ですので、元々使用していた、水飲み器「ペット用 ウォーターノズル(リッチェル)」をそのまま取り付ける事ができません。メッシュサイズに合わせて水飲み器をつけるのであれば、「ペットドリンキング ネオ(市瀬)」が一つの候補かと思います。ただし、取り付け部分のサイズが大きくなっていることに合わせて、水を飲むところも大きく大型犬向けですので、小型犬には少々大きいと思います。

ということで、結局私も、小さい木の板を二枚用意して、元の水飲み器「ペット用 ウォーターノズル(リッチェル)」を使用しています。
スカンジナビアンペットケージ水飲み
自作用意した小さな木は写真の通りで、サイズは幅20 cm×高さ5 cmで、中心に直径2.5 cmの穴を開けています。木でも良いですが、もっとお手軽には、プラ板に穴を開けて使うこともありかと思います。気になる所は今の所この点のみです。サイズの自由度も高いので、このサークルはしばらく長く使えるのではないかと期待しています。

犬用サークルのまとめ

上で書いてきました通り、これまで3種類のサークルを使用してきました。私もアロ君を飼い始めた当初は、ずっと同じものでもいいのかなと思っていましたが、成長に合わせて適切なサークルがあるように思います。はじめから大き目なサークルでもそれはそれで良いかもしれませんが、しつけの面では小さ目のサークルの方が扱いやすいような気がします。周囲に壁があるサークルもしつけに向いていると思います。また、小さいうち(犬の体の器官が形成されている生後~1年位まで)は掃除の観点からも、サークルに受け皿があるものがお勧めです。
それぞれの、個体差がありますので、一番良いサークルを一発で見つけることは難しいかもしれませんが、ここに、挙げましたサークルはいずれのサークルもそれなりに私は満足して使用した、或いは使用しているモノなので、少しでも皆様の愛犬のサークルを選択される時の参考になれば幸いです。

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どどはん

当サイト運営者・管理者。
基本情報:ワンコ歴10年。老健介護士。
アロくんと過ごし始めて、はや10年が経過しました。 本サイトでは、アロくんとの生活で実際に経験したことに基づいて、犬と一緒に暮らすために役立つ情報を発信していきます。

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