しつけ

犬のしつけ~噛み癖をつけないようにするには?~

今日は、噛み癖対策について書きたいと思います。

犬を飼う前には、カーテンやソファー、テーブル等を犬に噛まれることで、ボロボロになってしまうことを心配される方や、実際困っていらっしゃる方もいらっしゃるのではと思います。
実際、私も飼う前に、家具はボロボロになるだろうなぁと諦めておりました。

ですが、しっかりと教えてあげることで、全く家具を噛んだり、引っ掻いたりしない子に育てることが可能である事を、アロ君のしつけを通して学ぶ事ができましたので、その経験を紹介したいと思います。

但し、はじめから噛まなかった訳ではなく、アロ君も、家に来た当初は色々なモノに興味を持って、まずはニオってみて、次に舐めてみて、最後に噛むといった行動を繰り返していました。特に噛み応えがあるものを噛む傾向にあったと記憶しています。

何も教えていない時は、色々な物に興味を持って、噛んでしまうのはどうしても避けることは難しく仕方ない事ではないかなと思います。私も、小さい頃は、障子を破るのが楽しかった事を覚えていますし、今でも多分、障子を破っていいと言われると楽しんでしまうかもしれません。ですが、流石に障子破り遊びをしてしまった後のことも予想できます。掃除、修理、出費…などまずもって、良いことは想像し難いですね。犬にとっても、人間と同じで「噛んでもいい事がない」と理解させてあげる事が大切だと思います。

家具などへの噛み癖を防ぐポイント

私の経験からは、重要なポイントは犬の行動を先回りして予想する事だと思います。噛んでほしくないモノは噛む経験をさせないようにするか、噛んでも嫌な思いをするという事を犬に理解してもらいます。

具体的には、例えば、犬の目線で家具を見回してみるのが良いかと思います。実際にしゃがんでみて、犬の行動範囲を観察します。そうすると、視界には、動くモノ、角っこにあるモノなど、犬が興味を持ちそうなモノが沢山あることが分かります。これらの中から、噛みそうなモノを予想します。

例えば、
・カーテン
・ソファーやテーブル、椅子の脚
・カーペットの端
などは、格好の餌食になりそうです。

そういう場所に、あらかじめ犬が嫌がる味や匂い(犬が舐めても良いモノ)をつけて準備しておきます。私の場合は、ビターアップルという商品を用いました。ビターアップルを事前にカーテンとソファーの脚を中心に散布しておきました。

この時、雑誌や新聞は片付けるなど、床に置いておくものを出来るだけ少なくしておくと、意図したモノに誘導しやすくなって効率的に教えてあげる事ができます。アロ君も、私が仕掛けた誘導にのって、思惑通り、カーテンやソファーの脚に興味を持って「ガブッ」っと2、3回噛み付いた事がありました。

でも、そこには先回りしてビターアップルをたっぷりかけているので、噛みついた瞬間アロ君は「ペッ、ペッ」と吐き出していました。その経験から、「カーテンとかソファーを噛んでも苦い思いをするだけだ」と学んでくれたようでそれ以来、噛まなくなりました。

私の場合は、ビターアップルを使って、噛んでも嫌なことが起こると理解してもらいましたが、その他にも、例えば、
・噛んだ瞬間、突然動き出して向かってくる
・噛んだ瞬間、モノを落としたりして大きな音をたてる
・噛んだ瞬間、酢のスプレーを散布する
など、犬がびっくりして嫌な思いをする環境を作ることで、同じ効果を得ることが出来ます。

この際、重要なことは、飼い主の関与を犬に悟られないことです。
飼い主が動かしているとか、飼い主が音を立てていると犬が察知すると、最悪の場合信頼関係にヒビが入ることもあるでしょうし、飼い主が遊んでくれていると捉えてしまうと、全く逆効果になります。ビターアップルを事前に散布する際にも、犬が見ていない時に散布しておく必要があります。

遊ぶ時の注意点

もう一つ大切なことは、噛んでほしくないモノを使って遊ばないことです。
アロ君が来たばかりの頃、寝ている時にタオルをかけてあげていたのですが、気づくとタオルを噛んでいたことがありました。取り上げようとすると、引っ張り合いのような形になってしまい、遊んでいるような形になっていました。

アロ君用のタオルなので、まぁいいかと思っていましたが、一応、家庭教師の先生に聞いた所、その様なことを続けていると、タオル自体をおもちゃと認識する可能性があるので、噛んで欲しくないものでは引っ張り合いっこはするべきではないということでした。ですので、犬専用のタオルを作ったとしても、それを使って引っ張り合いっこはしない方が良いです。

「このタオルは犬用だから噛んでもいいけど、このタオルは人間用なので噛んではいけない。」というような区別を、人間は出来ますが、犬にとっては、噛んだ感触は同じなので、タオル全般を噛んでよいものと認識してしまい、タオルを噛んでしまう子になるという理屈です。

是非、頭の片隅に置いておいていただければと思います。

現在の状況

噛み癖のしつけをしたのは、本当に初期の頃です。それから6年経過した今でも、カーテンやソファーに噛みつくことはありません。

犬は習慣の生き物なので、対策を打つのは早ければ早い方が、良いと思います。
一週間経験した事は、一週間
一ヶ月経験した事は、一ヶ月
修正するために時間が必要になります。
長い間対応しないでいると、その分理解させることに時間がかかってしまいます。

私の場合、出来るだけ早くルールをハッキリさせることで、犬も飼い主もお互い住みやすくする!という信念をもって、アロ君に頑張ってもらいました。心中で、「苦い思いさせてゴメンね。」と思いながら。アロ君も、本当に頑張ってくれたと思います。

今では、こんな感じでも全く噛まなくなりました。
成長しましたね!

  • この記事を書いた人

どどはん

当サイト運営者・管理者。
基本情報:ワンコ歴10年。老健介護士。
アロくんと過ごし始めて、はや10年が経過しました。 本サイトでは、アロくんとの生活で実際に経験したことに基づいて、犬と一緒に暮らすために役立つ情報を発信していきます。

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