「CMやテレビに我が家の愛犬が出演できたらいいなぁ」
犬を飼われている方は一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか?
私もそんな1人です。
この記事では、
- ペットモデルになるための方法
- どこに登録すれば良いか
- ペットモデルオーディションの失敗から学んだこと
を紹介しています。
もくじ
ペットモデルの種類
ペットモデルになる!といっても、いろいろな種類があります。
一番わかりやすいのが、SoftbankのCMで有名な「カイくん」のように、
テレビCMで出ていたり、ドラマや映画で見事に演じるワンちゃんですね。
雑誌の撮影なども同じようなジャンルです。
こういったペットモデルの形に対して、
Youtubeや、Instagramで有名になっているワンちゃんもいます。
ペットインフルエンサーですね。
大きくはこの二つかなと感じています。
どちらも憧れてしまいますね。
ペットモデルになる方法
テレビCMとか雑誌に出るには、事務所へ登録して活動するというのが一般的な流れとなります。
一方で、ペットインフルエンサーは、自分で積極的に写真や動画を配信していくのがペットインフルエンサーへの道ですね。
私の場合は、事務所へ登録して、モデル犬へ!という方向でチャレンジしました。
ペットモデル事務所
ここでは、ペットモデル向けの事務所について、どこにしようかと私が調べた内容をまとめました。
事務所には登録料や年会費が必要な所と、不要なところがあります。
登録にお金がかかる事務所
M.Dogs
数多くのペットモデルをメディア出演へプロデュースし、たくさんの作品を残すことで
ペットの社会的地位を向上させることを目指されている動物プロダクションさんです。
ペットモデル育成のための、育成講座も開講されています。
こちらでは、ペットモデルに必要なことは、「フレンドリーさ」だけ、と謳われています。
登録には、WEBで仮登録した後入会金の手続きをして、
撮影会に参加した後で本登録され、ホームページに掲載されるようになります。
入会金:16,000円、年会費500円
M.Dogsサイトはこちら
日本ペットモデル協会
一般家庭のペットをモデルとして登録するシステムを採用されているペットモデルプロダクションさんです。
生後6ヶ月以内の子犬や子猫モデルは常時募集があるようですが、
成犬の新規募集については、募集がある時はWEBで掲載されるようです。
エントリー費:1,100円
日本ペットモデル協会サイトはこちら
登録にお金がかからない事務所
animal Pro. corporation
ペットモデル関係の仕事に就いかれていた方々が集まって立ち上げた動物プロダクションで、
モットーは、「人には厳しく、ペットには優しく・楽しく」とのことです。
登録後、ホームページに写真が掲載可能となります。
ただし、その前に、合格率30〜40%の登録のためのオーディションを突破する必要があります。
入会費・登録費・年会料は全て無料。
animal Pro. corporationサイトはこちら
anicas(アニキャス)
「ペットがペットを救う」というコンセプトで、
ペットへの熱い想いを持つ飼い主、企業とともにペットにとおての新しい世界を創ることを掲げている動物プロダクションさんです。
所属の形態は、専属モデル(anicas)、提携モデル(anicas 2nd)、候補生、の3種類あります。
まずは、候補生として登録するところからのスタートになります。
anicasやanicas2ndには、実際に仕事をした後もしくはオーディションに合格してから登録が可能となるようです。
候補生に登録すると、仕事の案件がある時に、募集があります。
登録は無料。
anicas(アニキャス)サイトはこちら
Heart Pet
ペットと一緒に楽しむことで、ペットともっと楽しく過ごせる、
そんな思いをコンセプトにされているペットタレント事務所さんです。
登録には、FDET(Film Dog Evaluation Testというペットの演技力試験)スコアを保持したペット、
その他紹介やスカウトがあれば登録することができます。
登録後仕事の募集があり、募集に応募したのち、書類選考とオーディションをクリアすれば仕事をGetという流れになります。
登録は無料。
Heart Petサイトはこちら
ペットモデルのギャラはどれ位?
ペットモデルの報酬については、基本的にそこまで期待しない方が良いというのが私の印象です。
案件次第ではありますが、大体
- 雑誌、カタログ等は 数千円〜
- ドラマ、CM系では 数万円〜
位のイメージ感です。
もちろん、ノーギャラの時もあれば、物が報酬の時もあるようです。
私と私の愛犬のペットモデルへの道
ここからは、私と我が家の愛犬ミニチュアダックスがペットモデルを目指した経験を紹介します。
以前から、トリミングで、
「とても扱いやすい素直な子ですね」「アロくんなら10匹いても、大丈夫」といった言葉や
道ですれ違った時に「かわいいね」という言葉をかけてもらうことがよくあり、これはひょっとして、素質あるのでは!?と親バカながら感じていました。
そして、ネットサーフィンをしている時に、たまたま目に止まったので調べてみると、
ペットモデルになるには、どうやら年齢制限もあるらしいということがわかりました。
年齢制限は大体10歳。
その時、我が家の愛犬は9歳。ほぼラストチャンスに近い年齢です。
やるなら今しかない!
と一大決心です。
どうせトライするなら、「オーディションを受けてみよう!」と思い
合格率30〜40%という難関の「アニマルプロ」を目指すことにしました。
ホームページでオーディションのお題を確認。
「お座り」、「伏せ」、「四つ足立ち」のポーズを制限時間5分以内で撮り終えること。
その際、首輪とリードを外して、オーナー1人で指示を出して指定した位置にわんこを誘導する必要があります。
集中して指示を聞けているかなどが審査されます。
一発アウトの条件もあります。
- 唸る、歯を当てる、噛むなどの攻撃性を1度でも見せた場合
- スタッフが触る際に逃げる・嫌がる、抱っこしたときに暴れるなど極度の人見知り
- ノーリード撮影の際にコントロールが効かない場合
- 極度の緊張やパウンティングが見られた場合
- 会場内で吠える、排泄をした場合
などです。
審査の条件と一発アウトの条件を見た限り、
日常のアロくんの行動で、合格する可能性は十分あると思いました。
オーディションに向けた準備
ちょうどホームページを見た時に、ラッキーなことにオーディションの応募をしているタイミングでしたので、早速登録してみました。
アロくんの年齢が9歳ということもあって、ひょっとしてそもそもダメかもと少しだけ不安な面もありましたが、翌日に「ペットモデル登録オーディション詳細」というメールを頂きました。
そこには、
- 受付番号(合否の際に使用する番号)
- オーディション日時
- 場所
- 審査内容
などが記載されていました、
まずは、オーディションを受けることができという意味で
スタートラインに立つことが出来ました。
「頑張ろう!」
オーディションまで残された日はあと10日程でした。
今から極端に変わることが出来ないですが、できることはあります。
オーディションを想定した練習です。
「お座り」、「伏せ」、「四つ足立ち」のポーズを
離れた場所からの指示で実行する練習です。
オーディション当時に向けて、毎日練習です。
元々、「お座り」「伏せ」は出来るので「四つ足立ち」だけが不安要素でした。
それを中心に練習しました。
10日間は一瞬にして過ぎ去りました。
オーディション当日
そして当日。
新型コロナウィルスの影響もあって、一回5組程の少人数を一日複数回に分けて実施されているようでした。
我が家の愛犬アロくんのオーディションはその日の4組目14:30の回でした。
受付は10分前からなので、5分前の14:15位にオーディションが開催される店舗に到着しました。時間までは待って、14:20ちょうど頃に店舗に入リました。
参加者は大体受付開始すぐに集合した感じでした。
参加者は、犬が我が家を入れて2組、猫が2組、あとはフェレットが1組でした。
ほとんどが、子犬、子猫、子フェレットと赤ちゃんでした。
そんな中、貫禄の9歳のアロくん。
「・・・やっぱり、遅かったかも。」
皆さんもっと早い段階から意識されていてすごいな、と感じました。
初めに、スタッフの方の
フレンドリーチェックがありました。
その後、インストラクションのビデオを見て、能力チェック開始です。
アロくんが1番手でした。
・・・
事前にインストラクションビデを見て流れを理解しているつもりだったのですが、
一点想定していなかったのが、場所と方向です。
スタッフの方から、「この辺でこういう角度でポーズをとって下さい」と。
練習では、あまり方向を意識しておらず
とりあえず「お座り」「伏せ」ができればOKと思っていました。
なかなか、場所と方向を伝えることができず
苦しい5分間となりました。。。
アロくんというよりかは、私が緊張してしまったように思います。
ギリギリですがなんとか、制限時間5分以内に
写真としては、「お座り」「伏せ」「四つ足立ち」を撮影いただくことは出来ました。
(と思います)
とりあえずは課題を完了した、という印象でした。
能力チェックが終わると、そのまま退出で、オーディションは終了となります。
結果はメールにて、通知されるとのことです。
結果
結果は、2日後に発表されました。
「誠に恐縮ではございますが、不合格とさせていただきます。
今回オーディションで課題となった部分を克服できましたら、ぜひまたご参加下さい!」
残念ながら、不合格でした。
予想していたものの、やっぱり悔しいものですね。。
再チャレンジの機会があるのは嬉しいですね。
とはいいつつ、今回のオーディションを通じて、
改めて、怖がりな性格のアロくんを、慣れない環境において、初めてお会いする人や犬に会わせることについて、アロくんの負担を感じました。
オーディションから帰ってから、疲れた様子のアロくんを見た時に、申し訳ない気持ちになったので、タレント犬への道は諦めることにしました。
ですが、タレント犬に求められる能力は何か、タレント犬になっているワンちゃんはいかにすごいかなど、多くのことを学ぶ機会となりました。
ペットモデルオーディションに合格するために必要と感じたこと
我が家のアロくんは不合格になってしまったのですが、合格するためには必要かなぁと感じた事をメモしておこうと思います。
タレント犬を目指したいと考えられている方にはぜひ、私の失敗談を参考にして対策を立ててペットモデルチャレンジのお役に立てることができれば嬉しいです。
大切だと感じた点をあげます。
- 「待て」「お座り」「伏せ」のハンドサインを確実にマスターさせる
- 練習は、家の中だけでなく、外とか周囲からの刺激がある環境で指示して、ポーズが取れるようになるようにする
- 怖がりな性格の子の場合、犬の幼稚園などで犬や知らない環境に慣れさせた方が良い(=怖がってご主人に近寄ろうとしないようにするため)
あとは、ワンちゃんへの負担のことも考えると、チャレンジするのは、若いタイミングの方が好ましいと思います。
また、大前提として、我が家のワンちゃんもそうですが、本当に怖がりな子はペットモデルは向いていません。向き不向きがあるので、その点を考慮することも大切だと思います。
まとめ
この記事では、我が家の愛犬とともにペットモデルを目指した経験を元に
- ペットモデルになるための方法
- ペットモデル事務所
- オーディションの体験談と失敗から学んだこと
を紹介しました。
結果的には、ペットモデルの道を諦めましたが、
今回のチャレンジで沢山のことを学ぶとともに貴重な思い出が出来ました。
また、個人的には、
愛犬の毎日の一瞬一瞬が、
愛犬の一挙手一投足が素敵な時間を与えてくれる、
愛犬は飼い主にとって、映画の中のモデルと同じようなものなんだなと
改めて気づくことができたことが
とても良かったと思います。