この記事はこんな人にオススメです。
- 愛犬に手作りご飯を作ってあげたいけど、何をどれくらいの量作ればいいかわからない方
- 愛犬用に手作りご飯を作ったことがない方
わんちゃんが健康で元気に過ごすことができることを願って、私が実践している、毎日少しの時間で、簡単に手作りご飯を取り入れる方法を紹介しています。
もくじ
「元気に長生きして欲しい」
ワンちゃんと一緒に暮らしている方は、みなさんそのように感じているのではないでしょうか?
我が家のワンコも、老犬と分類される年齢になりました。
今はまだ元気に過ごしてくれています。
その姿を見れば見るほど、「元気にいて欲しい。」
そんな思いが強くなります。
元気で過ごしてくれるために、私ができることはないでしょうか?
そう考え始めたのが、私が手作りご飯を導入したきっかけです。
手作りご飯は本当に良いの?
獣医疫学会が発行している獣医疫学雑誌に、東京農工大学のグループが発表した「犬と猫における長寿に関わる要因の疫学的解析」という論文にも、手作りフードが健康に良い効果が出ているという内容の記述もあります。
論文では、長寿の犬・猫と、5から9歳で亡くなってしまった犬・猫を対象として調査を行っています。その中で、「食事内容」という項目で、長寿の犬・猫のグループで「手作り調理のみ」の割合が高く、「ペットフードのみ」の割合が低いというデータが示されています。
論文やいろいろな本を読んで、私の親が小さい頃からよくいっていた言葉
「体は食べたものでできている、だから食べ物には気をつけなさいね」
この言葉を思い出し、まずは食事からできることがあるのではないかなと思いました。
手作りご飯のメリット
手作りご飯には、二つの大きなメリットがあります。
- 水分をたくさん与えることができる点
- 自分で材料を選んで、ご飯を与えることができる点
です。
水分をたくさん与えることができる点について
実は、特に老犬は脱水気味で、水不足に陥っていることが多いと言われています。
というのも、老犬になると、
- 保水力の低下
- 水を飲む量の低下
- 水飲み場まで行く運動能力の低下
など、脱水気味になる理由が多くなってしまいます。
獣医師会が発行いている資料から、ワンコが1日に必要とする水の量は
体重の0.75乗×132ml
という計算式が示されています。
この計算式から計算すると、
- 5 kgの場合・・・約440 cc
- 10 kgの場合・・・約740 cc
- 20 kgの場合・・・約1250 cc
- 25 kgの場合・・・約2480 cc
となります。
結構な量ですよね。
ドライフードには、ドライというだけあって数%程度しか水分量がありません。
一方で、手作りご飯では、水の量が多く含まれるので、ご飯を食べることで水分摂取量が増えることになります。
自分で材料を選んで、ご飯を与えることができる点について
こちらは、そこまで多くを語る必要はないかと思います。
食材を自分でこだわって選ぶことができます。
新鮮な食材、無農薬など、飼い主のこだわりを持って選ぶことができます。
例えば、老犬の場合、
冷えやすいので体を温める食材として、生姜を選ぶ
腸の働きを良くするために、食物繊維が多いキュウイやキノコを選ぶ
など自由自在です。
これだけは知っておきたい注意点
ただし、忘れてはいけない注意点もあります。
人間が食べることができても、ワンちゃんにとっては中毒を起こす確率が高い危険な食材があります。
- 中毒を起こす可能性がある食材
- あげるときに注意する必要がある食材
の二つがあります。
中毒を起こす可能性がある食材
- ネギ類・・・アリルプロピルジスルフィドという成分が、赤血球を壊して貧血を引き起こすことがあります。
- ぶどう、レーズン・・・嘔吐や腎不全を引き起こす可能性があります
- チョコレート、ココア・・・テオブロミンという成分が嘔吐、下痢、ショック状態を引き起こす可能性があります
誤食も含めて気をつける必要があります。
与える時に注意する必要がある食材
老犬は、誤嚥(誤って気管の中に入っていくこと)してしまうことがある点も注意が必要です。
そのため、喉に張り付き安い食材(例えばワカメとか)は、細かく切るなど、食べやすい形状にしてから与えるようにしたい所です。
我が家でも、おやつにりんごを薄く切り過ぎて、喉に張り付いて、「ゲホッ」「ゴホッ」とすることがあるので、できるだけ厚みを持たせて切るように気をつけています。
こういった少々の知識が必要となりますが、そんなに気負う必要はありません。
ここからは、我が家の「適当」「簡単」ご飯手作りご飯を紹介します。
簡単に作るコツは、ミキサーやフードプロセッサーを活用することです。
ここでは、体重5 kgの10歳のミニチュアダックスに、手作りご飯50%とドライフード50%の割合で与えている我が家の簡単ご飯の作り方を紹介します。
簡単手作りご飯の作り方
step
1具材の準備
1具材の準備
毎回4〜5日分を1回で作るので、以下は4−5日分の分量です。
準備するものは、次のものです。
準備するものリスト
- 鶏むね肉:1/2枚(脂の少ないむね肉を選びます)
- サーモン:1切
- ブロッコリー:2〜3個
- かぼちゃ:2〜3個
- 納豆:1/2パック
ブロッコリーやかぼちゃは、カットされて冷凍されたものを使用することで、より時間短縮が可能です。
この分量で、出来上がりは大体300 g程度のイメージです。
我が家では、1日の食事で手作り料理を60 gあげるので、大体5日間分となります。鶏肉とサーモンの大きさ次第で少し少なくなることもあります。
step
2下拵え
2下拵え
鶏肉を、ぶつ切りにして茹でます。
鶏肉1枚に、水400 ccの割合。もちろんざっくりでOKです。
まず強火で茹でて、アクをとります。
その後、弱火で煮詰めます。大体5分くらいでOK。
だし汁は200 cc位できているイメージです。
鶏の胸肉の半分は、出汁汁とともに、小分けの製氷皿に入れて冷凍しておきます。
このように残った分は、小分けにして冷凍しておくと、煮込む部分の時間短縮ができます。
次に、サーモンを焼きます。
軽く火が通ればOK
step
3ミキサー
3ミキサー
茹でた鶏肉、サーモン、かぼちゃ、ブロッコリー、納豆をミキサーに入れます。
これに2ndステップで鶏肉を煮込んだ出汁汁を100 cc位加えます。
そして、ミキサーで、20秒くらい。
ここで、ポイントは、パワフルなミキサーを使うことです。
以前、パワーの弱いミキサーを使っていた時、頻繁にミキサーが止まってしまい時間がかかるという失敗を繰り返していました。
ですので、時間短縮のためには、この「パワーのあるミキサーを使う」というポイントが超重要です。
ミキサーにかける時に、黒胡麻、カツオを入れてミキサーすることもあります。
完成
完成形がこちら。
これを、毎回スプーンで30 g計量して、フードの器に入れた後、水を加えて温めます。(1日2回の食事なので、30 gとしています)
残った分は、サランラップをかけて冷蔵庫で保管します。
我が家では、ドライフードと手作りご飯を1:1の量であげています。
作る分量とあげる分量の目安
作る分量の目安
作った後、冷蔵庫で保管するのであまり多過ぎると悪くなってしまいます。逆に少な過ぎると手間が増えるので、我が家では4〜5日分くらいを目安に作り置きしています。
あげる分量の目安
我が家では、1日2回のサイクルです。
ドライフードもゼロにしていないので、まずドライフードを7 gあげています。
その後、上で作った手作りご飯を30 g計量してから、水を加えて、10秒あたてめてからご飯をあげています。
あとは、食後にヨーグルトを50 ccで締めくくりです。
分量は、それぞれのワンちゃん次第のところもあるので、体重の変化を見ながらその子に合わせてあげる必要があります。
そこが難しいところですよね。
私も、最初は5 gドライフードを減らして、手作りフードを10 g加えて、と徐々に入れ替えて行きました。
ゆっくり、焦らずに、というのが大切です。
便利道具・サービス
ワンコの手作りご飯で、便利な道具を紹介します。
まずは、記事の中でも大切です!と書きました、ミキサーです。
これを使用しています。
次に、小分けにして保存するための製氷皿
メニューには、こちらの本を参考にしています。
手作り料理の時間がない場合は、
1食42円から試すことができる、栄養バランスの整った手作りドッグフード(ウェットフード)のサービスPETOKOTO FOODSをトライしてみるのも良いかもしれません。
まとめ
我が家のワンコは、こちらで紹介した手作りご飯をものすごく気に入ってくれています。
昔は、食べむらが多かったのですが、そんなことを忘れてしまうくらいの食いつきです。
台所に立つと、ずっとそばでウロウロしています。
今回は、「簡単に作ることができる、手作りごはんの作り方」について詳しく紹介しました。ご飯に関連して、体重を管理するのも大切です。
以下の記事では、「体重の減量方法」も解説しているので、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。 この記事はこんな人にオススメです。 ワンちゃんの体重の減らし方がわからない。 ワンちゃんの体重を減らそうとしているのに、一向に変化がない。 ワンちゃんが、最近肥満になったかもしれない。 そんな風に悩ま ... 続きを見る
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